2020/06/15

HacaseafoodのOdoo ERPプロジェクトキックオフ – 水産業界におけるERPに関する困難な問題

2019年10月8日に、カントーで、GMO-Z.com RUNSYSTEMとHacaseafoodは、提供されたデータを使用し、水産物の養殖、収穫、加工、輸出までの一連のプロセスを作成し、管理能力を向上させるため、Odoo ERP(企業資源計画)システム展開のプロジェクトを正式にキックオフしました。

オープンソリューション「Odoo ERP Enterprise 12」を提供

GMO-Z.com RUNSYSTEMは、柔軟性と低コストが利点のOdoo ERPソリューションで、FPT、CMCなどの水産業界向けのERPソフトウェアの展開経験を持つ大企業を押さえ、 Hacaseafoodの信頼を獲得しました。契約に基づき、GMO-Z.com RUNSYSTEMは、Hacaseafoodのすべての工場、倉庫、40ヘクタール以上の養殖エリアにOdoo ERPソリューション(バージョンEnterprise 12)を展開します。

Odoo ERP Enterprise 12は「オープン・ソリューション」で、同じプラットフォームで全てのニーズと管理業務に対応するだけでなく、水産業界の特徴に合わせ拡張、カスタマイズ、追加機能の構築が容易に行えます。Odoo ERP Enterprise 12がもたらしたユニークな価値は、ビジネス、生産、運営の活動にデータを即時に提供して、Hacaseafoodが集中型のエンタープライズリソース管理システムを構築するのに役立ちます。また、このシステムは水産物の養殖から、収穫、加工、輸出までの一連のプロセスを作成し、管理能力を向上させることで、Hacaseafoodの競争力と輸出価値を高めるのにも役立っています。

両者の合意によって、BizConnex – GMO-Z.com RUNSYSTEMの企業ソリューション担当部署がHacaseafood向けの顧客管理、販売、倉庫、生産、品質管理、経理、請求書、養殖エリア管理を含むERP ソリューションを構築・開発を担当しています。本案件を8ヶ月以内に(2019年10月8日から2020年6月8日まで)展開する予定です。

Hacaseafoodの今後のピジネス展開に寄与

本式典で、GMO-Z.com RUNSYSTEMを代表するプロジェクトマネージャーのファム・ダオ・ラムは「HacaseafoodのERPシステムを展開することは、GMO-Z.com RUNSYSTEMにとって契約の金額面と展開規模の両方で大きなプロジェクトです。通常使う機能に加えて、養殖エリア管理、生産などの水産業の特殊な機能も使用し、品質や生産性の監視するIoTシステムも統合します。」と述べました。

Hacaseafoodのグエン・ティ・トゥイ・フォン社長は「Odooは現時点で中小企業の規模に適したソリューションだと評価し、弊社がERPシステムを展開するパートナーとしてGMO-Z.com RUNSYSTEMを選択しました。他社のソリューションと比べて、Odooはより経済的なソリューションです。このソフトウェアの拡張性は、お客様の要件に応じて簡単にカスタマイズできます。特殊な業務を持つ水産業にとって、これは特に重要なことです。

さらに、Odooはスマートフォンの一般的なアプリケーションのようなユーザーフレンドリーなインターフェイスがあり、他のソフトウェアの複雑で不自然なUIに比べ高く評価されています。簡単なインターフェイスは、科学的に提示されたテーブルのシステムで作成されて、入力しやすいものです。教育レベルが限られている養魚家であっても、問題を引き起こしません。Odooは、ユーザーがオペレーションの難しさからソフトウェアを使用せず、そのために管理者がデータを収集できないという問題を解決しました。」と述べました。

Hacaseafoodは、メコンデルタの水産養殖・生産・加工の分野におけるリーディングカンパニーです。すべての段階で特定の人材が参加する閉鎖的な生産モデルの下で組織される水産物企業であり、魚の飼育、魚の餌の生産、冷凍魚の切り身製品を加工、国内流通用や輸出用の生魚の飼育などのサプライチェーン内でのERP管理ソリューションの適用がより緊急になっています。さらに、この業界のビジネス特性で制御しづらいボラティリティも、管理者にとって頭痛の種です。魚介類産業のビジネスでは、市場価格とカイヤンの生産に関連する変動は、気候の問題だけでなく、国内外の政治的要因、政策などの市場の変動に大きく依存します。これらの予測不可能な変動は、予期せず1年間に特定の頻度で発生する可能性があります。

Hacaseafoodのグエン・タン・ハイ副社長が「カイヤンの養殖業者のすべての間違いは何が起こっているか次に何が起こるか正確に分からないことです。そのため、Hacaseafoodが全体的に監視し、同時にリスク、変動が発生する前に予測するために、Odooのようなツールが必要です。」と強調しました。

また、ハイ氏は「Hacaseafoodが抱えている大きな問題はビジネスの意思決定を下すための報告データを取得するのに時間がかかっていることです。そのため、 今の厳しい競争環境で機会と競争優位性を失いました。」と述べました。

グエン・ティ・トゥイ・フォン社長は会社を運営する時に多くの困難を経過したことがあるので、Odoo ERPソリューションがリモートでの様々な製品管理という大きな問題を解決し、決定をより迅速に行うことに役立つことを期待しています。以前は、会社が財務報告と在庫状況を集計することに数か月かかりましたが、その情報はリアルタイムで正しくない可能性がありました。更に、製品の価格設定も惰性に基づいているだけです。Hacaseafoodは、過去に販売・在庫を管理するために会計ソフトウェアを使用したことが有りますが、このソフトウェアは古くて、セキュリティが低く、即時性もありませんでした。更に各部門のデータ同期の機能がありません。

多くの国内および海外企業向けのERPソリューションのコンサルティングと展開の経験に基づいて、プロジェクトマネージャーのファム・ダオ・ラムは「Odoo ERPソリューションを展開することで、Hacaseafoodは、養殖エリア、生産、人材、賃金、在庫、輸出入、債務債権、顧客、通常業務などの管理の効率を向上させることができます。プロジェクトが完了したら、事業管理者が関連する取引に対して1回のみ入力することで、リアルタイムで正確なデータを取得し、決定を迅速に行い、競争優位性を確立し、市場をリードすることができるようになるでしょう。」と述べました。