バックオフィス業務に関する悩みを抱える中小企業が近年注目しているのが、海外のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスの活用です。
中でも、コストパフォーマンス、日本語対応、リテラシーの3拍子がそろった「ベトナムのBPO会社」が高く評価されています。日本企業の業務を熟知し、総務・経理・人事・請求処理などのバックオフィス業務を柔軟にサポートしてくれる企業も多数登場しています。ベトナムのBPOサービス企業は、日本企業の業務品質を理解し、柔軟でコスト効率の高いソリューションを提供しています。
本記事では、ベトナムの信頼できるBPOサービス会社6選を比較しながらご紹介します。
このような疑問に丁寧にお答えしつつ、最新のおすすめBPO会社を厳選してご紹介します。
「まずは一部だけ委託してみたい」「信頼できるパートナーを探したい」 という方も、ぜひ最後までご覧ください。
BPO(Business Process Outsourcing)とは、企業の業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託することを指します。特に、総務・経理・人事・カスタマーサポートなどのバックオフィス業務が多く対象となっています。
企業は、BPOを導入することでコスト削減・業務効率化・生産性向上などの恩恵を受けることができます。以下では、なぜ今、企業がバックオフィス業務を外注するのか、その背景を詳しく解説します。
日本では、少子高齢化により労働力人口が年々減少しています。特に中小企業にとっては、総務や経理などの間接部門に十分な人材を確保するのが難しくなっています。また、人件費や教育コストも上昇傾向にあり、社内でこれらの業務を維持することが大きな負担となっています。
そこで注目されているのが、BPOの導入による業務の外注です。専門性の高い外部チームに業務を任せることで、採用や教育にかかるコストを削減しながら、高品質な業務を安定的に遂行できます。
スタートアップや中小企業(SME)にとって、急成長や事業拡大に対応するには柔軟な組織体制が不可欠です。しかし、限られたリソースで間接業務まで内製することは非効率です。
そこで、必要な時に必要なだけリソースを確保できるBPOは、スタートアップやSMEにとって非常に有効な選択肢です。特に、海外BPOを活用すれば、日本国内の人件費に比べて大幅なコストカットが可能で、よりアジャイルな経営を実現できます。
企業にとって、本当に注力すべきは売上や利益を生む「コア業務」です。一方、バックオフィス業務は必要不可欠でありながら、直接的な収益につながりにくいノンコア業務とされがちです。
そのため、BPOによって間接業務を専門会社に委託し、社内のリソースをコア業務に集中させることが重要です。これにより、社員の生産性も向上し、組織全体のパフォーマンス強化にもつながります。
日本企業、特に中小企業にとって、BPOの委託先として「ベトナム」は近年ますます注目を集めています。ここでは、なぜベトナムがBPOの拠点として選ばれているのか、その理由と現地の魅力を解説します。
ベトナムは、社会主義体制を維持しつつも市場経済化を積極的に進めている国であり、政治的に非常に安定しています。この安定した政情は、外資系企業にとって「長期的なパートナーシップ」を築くうえでの安心材料となります。国をあげてのデジタル化・IT人材育成にも積極的に取り組んでおり、BPOの基盤として理想的な環境が整っています。
ベトナムは平均年齢が30歳以下と非常に若く、人口の60%以上が労働年齢層です。理系・工学系の教育水準も高く、大学・専門学校からは毎年数多くの優秀な人材が輩出されています。IT分野に限らず、総務・会計・カスタマーサポートなどのBPO業務でも、日本と同等以上のレベルでのパフォーマンスが期待できる人材層が形成されています。
ベトナムでBPOを導入する最大のメリットは、「コストパフォーマンスの高さ」です。日本国内で同様の業務を内製する場合に比べて、人件費が約30〜60%削減できるケースが多くあります。それでいて、品質を担保するための教育体制やマネジメントも整っており、単なる「安かろう悪かろう」ではない、高品質・低コストの両立が可能です。
ベトナムは親日国としても知られており、大学では日本語教育が盛んに行われています。特にハノイ・ホーチミンには、日本語N1〜N2レベルの人材が多数在籍しており、日本企業との業務連携がスムーズに行える環境が整っています。言語の壁が少ないことは、初めて海外BPOを導入する企業にとって大きな安心材料です。
ベトナム人は、勤勉で責任感が強く、チームワークを大切にする国民性を持っています。日本人と価値観が近く、相手を尊重する文化も強いため、業務上のやり取りも円滑です。また、ホスピタリティ精神にも優れており、柔軟で丁寧な対応が期待できます。
ベトナムと日本の時差はたったの2時間(日本が早い)。この時差の少なさは、コミュニケーションや進捗管理、緊急時の対応において非常に大きな利点です。インドやヨーロッパなど他国と比較して、リアルタイムの連携が可能な点は、業務スピードを重視する企業にとって理想的な環境といえます。
GMO‑Z.com RUNSYSTEMは、ベトナム・ハノイを本社に、ホーチミン・ダナン・フエに拠点を持つ、オフショア開発・BPOのトップ企業です。ITソリューションの提供を目的としたソフトウェア開発・RPA・データ処理に加え、バックオフィス業務の包括的な外注サービスを展開しています。
提供サービスと強み
ISO 27001およびISO 9001認証取得やGMOインターネットグループとしての信頼体制により、精度・安全性ともに高い水準でサービス提供しています。さらに、日本品質を意識した運営体制により、信頼感のあるパートナー体制を備えていま。
DIGI‑TEXXは、2003年よりベトナムを拠点に活動する、ドイツ資本100%のBPO&デジタルサービス企業です。以来20年以上にわたり、ドキュメント処理・請求書処理・データラベリング・OCR活用など、豊富な業務領域を国際的に提供しており、グローバル企業から信頼を獲得しています。現地ではおよそ1,200名の正社員・パートスタッフが在籍し、日本語/英語/ドイツ語/ベトナム語/中国語に対応可能です。
提供サービスの特徴
ベトナム中部のダナンを拠点とするVBPOは、2010年に設立された社会的ミッションを背景に持つBPO企業です。ISO27001認証取得やAI、RPA導入など技術力の強化を進め、現在は中部~南部に複数拠点を展開し、約300名以上のスタッフを擁する企業に成長しています 。
VBPOは単なるデータ入力に留まらず、OCR搭載のデータ処理、自動化(RPA)、AIラベリング、さらに財務・会計、人事・給与計算、カスタマーサポート、CAD/グラフィック処理など、多岐にわたる業務を提供 。
SAIGON BPOは、2016年にベトナム・ホーチミン市で設立された、金融、銀行、保険業界に特化したBPOサービスプロバイダーです。従業員数は500名を超え、24時間体制でベトナム、東南アジア、欧米など幅広い地域にサービスを展開しています 。SAIGON BPOは、金融・銀行・保険業界において以下のような幅広いバックオフィス支援を行っています。
Hikari BPO Solutionsは、2018年にベトナム・ダナンで設立された若くエネルギッシュなBPO企業です。設立時のメンバーはわずか10名でしたが、現在は120名以上のスタッフが在籍し、日本や欧米、アジア諸国に向けて24時間365日の多言語BPOサービスを提供しています 。
HBPOは単なる人力業務にとどまらず、RPAツールの自社適用、ソフトウェア開発アウトソーシング、DTP(デスクトップパブリッシング)、DTP(デスクトップパブリッシング)、HR支援など幅広いサービスを提供しており、デジタルトランスフォーメーションにも強く対応できる体制を持っています。
Altius Link Vietnam(2023年11月に社名変更)は、ベトナム・ハノイおよびホーチミンに拠点を構えるトータルアウトソーシング企業で、BPO、コールセンター、マーケティングリサーチなど、幅広いサービスを提供しています。
さらに、ドキュメント関連のルーティンワークに加え、画像・動画へのタグ付け、AI向けアノテーション、日英越三言語の翻訳・通訳にも精通し、高付加価値業務まで包括的にカバーしています。
ISO 27001およびISO 9001といった国際標準の認証取得により、精度・安全性ともに高い水準でサービス提供しています。さらに、日本品質を意識した運営体制により、信頼感のあるパートナー体制を備えています 。
BPOサービスを導入するにあたっては、価格だけでなく品質・対応力・信頼性をしっかり見極めることが重要です。ここでは、失敗しないために確認すべきポイントを解説します。
まず確認すべきは、BPOサービスを提供している会社に過去の導入実績があるかどうかです。とくに自社と同じ業界・業種での実績が豊富であれば、業務理解や専門用語の知識もあり、スムーズな導入が期待できます。
また、企業によっては「会計業務に強い」「医療業界に特化」など、特定の業務領域や業界に特化したノウハウを持つ会社もあります。自社の課題にマッチした分野に強いパートナーを選ぶことが成功のカギです。
BPOでは社内の機密情報や顧客データを外部に共有するため、情報漏洩リスクへの対策が不可欠です。業者がISMS(ISO27001)やプライバシーマークなどの第三者認証を取得しているかどうかを必ず確認しましょう。
さらに、物理的なセキュリティ(入退室管理、監視カメラなど)や、クラウド上でのデータ保護体制など、情報管理の具体的な運用体制まで把握しておくことが重要です。
業務品質を保つためには、SLA(サービスレベルアグリーメント:業務品質の基準)が明確に定められているかもチェックしましょう。納期、精度、応答時間などの基準が明確に合意されていれば、トラブル時の対応や改善依頼もスムーズです。
また、万が一のトラブルや緊急時に備えて、サポート体制が柔軟で迅速かも重要です。対応時間帯や窓口の有無、問い合わせ方法(メール・チャット・電話など)も事前に確認しておきましょう。
海外BPOを検討している場合、言語の壁は大きなリスクになります。とくに実務レベルでのやりとりには、ビジネス日本語に対応できるスタッフの有無が欠かせません。
加えて、担当者が定期的に報告してくれる体制や、オンライン会議・チャットツールなどでリアルタイムに相談できるかどうかなど、日常的なコミュニケーションの取りやすさも重要な判断基準です。
バックオフィス業務は、正確さとスピード、そして柔軟な対応力が求められます。しかし、自社で全てを対応するには時間やコストの負担が大きく、コア業務に集中しづらくなることもあります。
そうしたときは、GMO-Z.com RUNSYSTEMのバックオフィスBPOサービスにおまかせください。日本語対応スタッフが、経理・データ入力・広告運用など幅広い業務を高品質かつ効率的にサポートいたします。
信頼できるパートナーとして、貴社の生産性向上をともに実現します。ぜひお気軽にご連絡ください。実際の導入事例や最適な運用方法について、詳しくご紹介いたします。