2017年10月25日から28日までホーチミン市とダナン市で開催された「Japan ICT Day 2017」の一環として、GMO-Z.com RUNSYSTEM 副社長のグエン・タン・ミン氏が、イベント2日目において「ベトナム – 日本協力のための新技術分野における高品質人材の育成」という興味深いテーマを発表しました。
「Japan IT Day 2017 – 第11回 Japan ICT Day」は、VINASA とベトナム・日本 IT協力クラブ(VJC)の主催によりホーチミン市で開催され、「デジタルトランスフォーメーション:ベトナム・日本 IT協力の新時代」をテーマとして行われました。情報通信省のファン・タム副大臣、在ホーチミン日本国総領事館の細谷一徳副総領事をはじめ、国内外から300名以上(うち60名以上が日本から)の代表者が参加し、10月25日から28日までの4日間、ホーチミン市とダナン市でプログラムが実施されました。
GMO-Z.com RUNSYSTEM 副社長のグエン・タン・ミン氏は、「ベトナム – 日本協力のための新技術分野における高品質人材の育成」をテーマとしたセミナーのリードスピーカーとして参加しました。セミナーには他にも、VJC会長のグエン・ドアン・フン氏、Luvina Software 社長のレ・クアン・ルオン氏、CO-WELL Asia 社長のグエン・カオ・クオン氏、長沼スクール CIO の岩藤 誠氏、FPT大学トレーニング部門責任者のグエン・ホン・フオン氏らが登壇しました。
本セミナーでは、日本とベトナムのデジタル産業の現状が議論され、将来的に日本と人材移転で協力する際にベトナム企業が直面している課題が示されました。過去3年間にわたる日本企業1,000社への調査によると、IT人材の不足は質・量ともに80%に達していることが分かりました。このような状況下では、外国人材の存在が必要不可欠であり、人材の移転は国内のIT業界、特にオフショア分野に大きな課題をもたらしています。
また、このセミナーでグエン・タン・ミン氏と講演者たちは、新しい技術トレンドは挑戦であると同時に、日本のIT市場に深く進出しようとするベトナムのオフショア企業にとって大きなチャンスでもあると強調しました。さらに、グエン・タン・ミン氏は、企業の関心を引き付けるための解決策として、ビジネス活動と教育を組み合わせ、既存の人材を新しい日本の要件に適応させる仕組みを提案しました。
2007年から開催されている Japan ICT Day は、VINASA と VJC が主催する、ベトナムと日本の IT 企業間のビジネス協力を推進する毎年恒例のイベントです。本プログラムは、ベトナムの情報通信省、商工省の後援を受け、日本総領事館、日本貿易振興機構(JETRO)、日本情報サービス産業協会(JISA)、日本組込みソフトウェア協会(JASA)、関西情報システム産業協会(KEIS)、日本システムインテグレーションパートナーズ協会(JASIPA)、日本コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)など多くの日本の団体の協力と支援を得て開催されています。