HacaseafoodにおけるOdoo ERPプロジェクト始動 ― 水産業界における挑戦的なERP課題

カントー、2019年10月08日、GMO-Z.com RUNSYSTEMとHacaseafoodは、企業資源管理（ERP）Odooシステム導入プロジェクトを正式に始動しました。このプロジェクトは、養殖から収穫、加工、輸出までの水産物チェーン業務の管理能力を向上させ、Hacaseafoodに対して即時性、一貫性、透明性のあるデータを提供することを目的としています。

キックオフセレモニーには、GMO-Z.com RUNSYSTEMを代表してプロジェクトマネージャーのPhạm Đào Lâm氏、Hacaseafoodの代表取締役Nguyễn Thị Thùy Phương氏、副社長のNguyễn Thanh Hải氏、両社のプロジェクトメンバーが出席しました。

FPTやCMCなど、水産業向けERP導入の経験を持つ大手企業という強力な競合を乗り越え、GMO-Z.com RUNSYSTEMはOdoo ERPソリューションの経済性と柔軟な「オープン」特性により、Hacaseafoodからの信頼を勝ち取りました。契約に基づき、GMO-Z.com RUNSYSTEMはHacaseafoodの全工場、倉庫、保管施設、40ヘクタール以上の養殖エリアにOdoo ERP Enterprise 12を導入します。Odoo ERP Enterprise 12は「オープン」ソリューションで、全ての管理業務ニーズに対応するだけでなく、Hacaseafoodの水産養殖業特有の要件に合わせて拡張やカスタマイズ、追加機能の構築が可能です。

Odoo ERP Enterprise 12がもたらす差別化された価値により、Hacaseafoodは生産・業務運営のデータを即時、一貫、透明に提供する集中型ERP管理システムを構築できます。このシステムは、養殖から収穫、加工、輸出までのチェーン業務の管理能力を向上させ、競争力を強化し、輸出価値を高めることを可能にします。

両社の合意により、GMO-Z.com RUNSYSTEMの企業向けソリューション部門であるBizConnexが、Hacaseafood向けERPソリューションの構築と開発を担当します。対象モジュールには、顧客管理、販売、購買、倉庫、製造、品質管理、会計、請求、養殖エリア管理が含まれます。プロジェクトは8か月間（2019年10月08日～2020年06月08日）の実施を予定しています。

セレモニーで、GMO-Z.com RUNSYSTEMを代表してプロジェクトマネージャーのPhạm Đào Lâm氏は次のように述べました：「Hacaseafood向けERP導入は、契約規模および導入範囲の両面でGMO-Z.com RUNSYSTEMにとって大規模プロジェクトです。従来のモジュールに加え、水産業特有の養殖エリア管理、製造管理、さらに生産の品質や効率を監視するスマートIoTシステム統合が求められます。課題の範囲は広がりましたが、これは私たちのERP導入経験と能力を証明する機会でもあります。」

Hacaseafood代表取締役のNguyễn Thị Thùy Phương氏は次のように述べました：「HacaseafoodはGMO-Z.com RUNSYSTEMをERP導入パートナーとして選択しました。Odooは中小企業向けに適したソリューションで、経済的かつオープンでカスタマイズが容易です。水産業の複雑なコード体系にも対応可能です。さらに、スマートフォンアプリのように直感的で使いやすいインターフェースを持ち、作業者の限られた教育レベルでも簡単にデータ入力が可能です。」

Hacaseafoodはメコンデルタ地域の水産養殖・生産・加工業界のリーディングカンパニーです。養殖から加工、国内販売・輸出まで一貫した生産モデルを持つため、ERP導入によるチェーン管理は極めて重要です。また、価格や供給量の変動、天候、国内外市場の変動、政治・政策要因など、業界特有の不確実性も管理課題となります。「養殖業者が正確な状況を把握できないことが、誤った意思決定につながります。だからこそ、HacaseafoodはOdooのような継続的に監視・予測できるツールを必要としています。」と、副社長のNguyễn Thanh Hải氏は強調しました。

「Hacaseafoodが直面していた大きな問題は、経営陣が意思決定に必要な報告データを得るのに多くの時間を費やしていたことです。これにより競争の激しい環境で機会と優位性を失っていました。」と、Nguyễn Thanh Hải氏は付け加えました。

これまでの運営で多くの困難を経験してきたHacaseafoodの代表取締役Nguyễn Thị Thùy Phương氏は、Odoo ERPが多様な商品の遠隔管理や迅速な意思決定に役立つことを期待しています。以前は財務報告や在庫状況の取得に数か月かかり、リアルタイム性に欠ける場合もありました。会計ソフトや販売・在庫管理ソフトも使用していましたが、「時代遅れで、セキュリティが低く、データ同期や即時性が不足していました。」

国内外のERP導入経験に基づき、プロジェクトマネージャーのPhạm Đào Lâm氏は次のように述べています：「Odoo ERP導入により、Hacaseafoodは養殖管理、生産、人事、給与、在庫、輸出入、債権債務、顧客管理などの業務効率を向上させることができます。プロジェクト完了後、経営陣は一度のデータ入力で関連取引の即時かつ正確なレポートを取得し、迅速な意思決定により競争優位を確立し、市場をリードできるようになることを期待しています。」